福井万穂、国吉美香
沖縄の米軍が、発がん性が疑われる有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)を含む汚染水を基地の外に流す計画を立てていることが関係者への取材でわかった。米軍は、汚染濃度を「飲料水レベルまで下げて下水道に流す」と説明するが、専門家は「放出量も不明で、安全性に懸念がある」と指摘している。
米側が日本側に放水を打診していることを地元紙などが報じ、沖縄県が防衛省沖縄防衛局に問い合わせて内容を確認した。米海兵隊が普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の外に汚染水を流す計画があるという。
県や宜野湾市は13日、防衛局などとともに普天間飛行場内で米側から説明を受けた。終了後、取材に応じた県や市の担当者によると、米側からは、汚染水は業者に委託し処分してきたが財政負担が大きく、今回は下水に流したい、汚染水の濃度は日本側の水質管理の目安以下に低減するとの説明があった。排水量は明らかにしなかったという。県からは、安全性が確認できるまでは放出しないことを求めた。
また、米軍と国、県が15日にも濃度を薄めた状態の水質についてサンプル調査を始めることも確認した。
県によると、県の下水道処理…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル